愛三工業株式会社事例紹介



  今回紹介する愛三工業株式会社(愛知県大府市)さまは,平成25年10月4日(金)の「愛三工業株式会社全社防災訓練」を通じてあいちシェイクアウト訓練に参加していただきました。愛三工業さまでは毎年秋に,会社全体での防災訓練を実施しており,地震発生を想定し1分間「しせいをひくく、あたまをまもり、じっとする」というシェイクアウト訓練も毎年の訓練内容に盛り込まれているとのことでした。当日の訓練の様子を愛知工業大学地域防災研究センターのセンター長(正木)とポストドクター(森田,小林)が取材に行ってきました。


 


 


防災訓練


  当日は,シェイクアウト訓練だけではなく,全社防災訓練の開始から終了までを取材させていただきました。全社防災訓練は,「東海地震注意情報発令アナウンス」→「対策本部設置」→「工場の生産停止」→「緊急地震速報アナウンス」→「地震発生」→「揺れが収まったのちに二次避難所への避難」→「対策本部での情報収集」→「BCP(事業継続計画)訓練」という流れで実施されました。シェイクアウト訓練は,緊急地震速報のアナウンスと同時にスタートし,揺れが到達するまでの数十秒と1分間の揺れを合わせた1分超,全社員の方が「しせいをひくく、あたまをまもり、じっと」しました。シェイクアウト訓練中には,地震時にモノが倒れるときの音などを効果音として放送するなど,訓練とは思えないほどの緊迫感がありました。


 


  シェイクアウト訓練後は,避難訓練が行われました。放送の指示に従い全社員の方が会社敷地内に指定されている二次避難所へ避難し点呼が行われました.その後,対策本部に担当社員の方が集まり,工場の被害状況や周辺地域への影響などについての情報収集訓練が行われました。この訓練では,これまでの訓練の積み重ねを活かし,地震発生後に起こりうる様々な被害が想定されていました。訓練の積み重ねが非常に重要であることがわかりました。


 


 


愛三工業株式会社総務人事部防災担当者へのインタビュー


Q1.
あいちシェイクアウトに参加するきっかけは何でしたか。

  A1.
弊社では、従前より全社防災訓練時にシェイクアウトを実施しているが、今回あいちシェイクアウトを契機として、改めて従業員の防災意識高揚の一助になればと思い、参加表明した。

 


Q2.
あいちシェイクアウトへの参加表明をしてから訓練まで

 2-1.何か準備しましたか。

  A2-1.
全社防災訓練の実施時期であったため、その準備を進める中で、「従業員への訓練時のシェイクアウトの徹底」、「シェイクアウトを実施するにあたり、身の回りの安全対策に不備が無いかの確認」を各職場単位で実施した。

 2-2.関係者の方々にどのような働きかけをしてきましたか

  A2-2.
シェイクアウトを全員が真剣に行うため、緊急地震速報の訓練放送が流れた時点で、大きな声で「地震だ!安全な所に身を隠せ!」と全員に聞こえるように叫ぶことを各職場長中心に徹底させた。

 


Q3.
あいちシェイクアウトにどのようなことを期待されていましたか。

  A3.
従業員の防災意識は最近高まっているが、実際に行動を起こすには至らない場合が多いため、このあいちシェイクアウトが各自の防災について具体的行動をおこす一助となればと考えていた。

 


Q4.
あいちシェイクアウトをきっかけに、防災に対する意識に変化はありましたか。

  A4.
シェイクアウトを行うことで、「本当に自分の身を守れるか」、「瞬時に自分の身を守るためにどうしたらよいか」を従業員各自が真剣に考えるきっかけとなっていると感じている。実際、職場や家庭での耐震や避難行動に関する問い合わせも最近増えている。

 


Q5.
今後、防災に関して、どのような対策を取っていきますか。具体的な活動案などあれば、おしえてください。

  A5.
避難後の復旧や帰宅準備等、様々な対応を想定した訓練の実施を検討していきたい。

 


 


(記事:愛知工業大学地域防災研究センター 森田匡俊)